Street Smart になりたくて

岸優太くん、Mr.Kingを応援

岸優太というハイパー職人アイドル。

私は20歳を数年前に超えたBBAですが、ヲタク復活して舞い戻ってきた時一番に思ったことは、「時の流れ」と「jr担って比較的ファンの年齢層が低くて若い子が多いな」というものでした。まあJ.J.Express 推しだった自分が歳をとってJr担になった時点で、そう感じるのは当然なんだけれど。それにしても、若いファンが多いjr界。その分jrたちは、そういった年齢層のファンが求めることにとても敏感な気がします。それはjrという芸能界での道を保証されていない不安定な彼らの状況を鑑みれば、もちろんファンの求めることに全力で応えようとしてファンを増やすor固定するのって立派なお仕事だと思います。

 

そんな中私は岸くんのことを好きになって、今こうして応援しているんだけれど、もともとは、J.J.Express解体されたショックから「もう二度とJrに興味は持たないようにしよう」と心に誓っていたはずの私。そんな私があっさりと岸くんに魅了されたのは、岸くんは「如何に実力をつけるか」を絶対的な目的に置いて仕事している、そんな仕事姿勢に魅力を感じたからでした。

(おそらく岸くんが身に付けたいと口にしている「実力」とは、歌、ダンス、バラエティスキル、演技など、所謂「練習したり先輩から学ぶことで身につけていく具体的な芸(スキル)」のことかなと想像し、ここではそう定義したいと思います。)そういう意味で岸くんはとても職人志向なアイドルだと私は感じます。

 

(以下余談:例えば先日の岸くん、jr相関図であらちかの名前を出さなかった。最近よく遊んでる(と思われる)風磨会幹部の名前を出していて、風磨くんに対しては「師匠」と呼び始めた(笑)。もちろん、あらちかの名前を出せばクリエセクボ亡霊のニーズを満たすことになるし、普段セクボメンバーで遊んでるんだから仲良しであることに間違いはないのに。いわゆる「亡霊化」してしまってるファンに、いい意味で夢を見させ続けないというか、括りなんてあっという間に消し去られ得る流動的なこのjr戦国時代のシビアな側面を、さらっと感じさせてくれるというか(笑)。恐らく本人は無意識なんだろうけど、そういうファンのニーズに対する供給を雑誌やTVで細かく散りばめるという計算ができない(やろうとしてない?)とこがとっても岸くんらしい(笑)。)

 

岸くんのことを職人型アイドルと言いましたが、もうすこし細かく語ると、私が勝手に想像している「岸優太」は、何かお仕事をする時、あえて自分の限界を一歩超えるハードルを設定する。そしてそれを超えるために努力し続ける。一つ高いハードルを超えたら、次の仕事のチャンスを貰った時前のハードルよりもっと高いハードルを。そうして少しづつ、トップを目指している。そんなイメージなんです。

 

岸くんって、周りに褒められるだけじゃなくて、自分自信も納得する仕上がりにならないとモヤモヤしてしまうんじゃないかな。周りの予想や期待に応えるだけじゃなく、期待を超えていく成果を出すことにやりがいを感じる人なんじゃないかな。そして、その手段として、ふぉ~ゆ~兄さんとか光一くんみたいに自分より凄いな、敵わないなと思う大先輩の元(=厳しい環境)にあえて飛び込んでいく。そんな自分なりの哲学を持っているんじゃないかなと、最近思うのです。

ジャニーさんが岸くんをSHOCKに推薦したのもきっと、そんな岸くんのモチベーションの源泉になるものを見抜いてたからじゃないかなあ。

 

 

私は岸くんを見ると、もちろん可愛い~♡とただただペロリストモード発動させてしまう時も多いけれど(主にtwitter。笑)、実は岸くんのそんな生き方や仕事への取り組み方に一人の人間として尊敬しています。だから、私は岸くんの背中を見つめていたい。極端な事言うと、顔は見せてくれなくていい、その背中を見て応援できれば充分かなと思ってしまう。

 

 

今年の初夏頃、私は就活をしていて、その時CMとか流れまくってる超大手メーカーの面接を受けました。その企業は少なくても五千人の学生が志望し、数十人しか採用しないという競争率の高い、いわゆる「超人気企業」。面接で、その企業の人事部長の方はこんなことを言ってました。

「今まで数十年間働いてきたけど、活躍してるなと思う社員に共通しているのは、素直であること、自分軸があること、そしてポジティブで逃げ癖がないこと。そういう学生はチャンスを自分から掴みに行くことができるし、会社のエースになってくれる。」

 

私はこれを聞いた時、岸くんを思い浮かべました。

①岸くんはいつだって素直でほんとうに愛おしい。年齢関係なく洋服や食べ物をねだる(笑)ことはあれど、どんな人にもねだるからそういう意味でフラットなのかな。計算で人に近づかない、見ていても清々しいほどまっすぐ。だからこそ愛されるんだろうな。ほんっと人たらし岸くん(笑)。日々のTV番組や雑誌での岸くんの一挙一動が、「岸くん」というただの単語を意味の確立した固有名詞にしていってる、そんな気がする。

 

 

②自分軸があるところ。いい意味で他人の評価をそんなに気にしてない気がする。もちろんアイドルである以上、好かれたいとかファンを増やしたいと少しは思ってるだろうけど、ファンを獲得しに行くことを第一の目的に置いてお仕事してないと感じる。「俺は俺なりに全身全霊で頑張るよ。頑張って磨いたものを見て、それに共感してくれれば俺についてきてくれたら」っていうスタンスというか。「ファンが増えたら嬉しい。仕事は全力で頑張るけど、自分を担当にするかはあなた達次第だよ」って。そのあたりに、「自分をもっと愛して!」という強烈なメッセージを岸くんからは全く感じないんです。ファンからの愛を吸い取るというより、ファンの愛情を背中に背負って岸くんはステージに立っている、そんな気がする。自分軸がある人はファンとの距離の取り方が上手だなと思うんだけど、岸くんのファンサがちょっぴり雑になりがちなのも、全ヲタクに平等にかつ大量にばらまくのも、ファンの距離の取り方が上手いからこそなのかなと思うんです(激甘)

 

振り付け師の夏まゆみさんの本「エースにと呼ばれる人は何をしているのか」でも、夏さんはエースの条件に「自己を確立していること」を挙げていました。

 

「自己を確立するための第一歩は、自分が何を目指していて、そのためにそのために今何をやればいいかを明確にすることです。」

 

(中略)...私がこれまで指導してきた数多くの人を見ていて思うのは、「ずっと群れている人」と「群れない人」ではその後の成長・成功に明らかな差が生まれるということです。

 

いつも固定のメンバーばかりで群れたがるのは、自分というものがない証拠。夏さんは「ひとり時間」を作る人は伸びるとおっしゃってました。

 

以前セクボの誰かが雑誌で「岸くんはプラベが謎!」って言ってたけど、常に同じメンバーばかりで群れないというか、固定の友達に依存しないというか。セクボで遊ぶ時もあれば、風磨会にinしたり、ふぉ~ゆ~兄さんと大阪までSHOCK見に行ったり。交友関係のベースは流動的なんだけど、どのグループでも可愛がられている岸くん。誰にでも愛想が良くて誰にでも好かれる(敵を作らない)けれど、誰かに自ら一歩的に強烈な矢印を向けることもない。岸くんのコアな部分は実はドライなんじゃないかなと思うんです。依存のような関係にあるjrは思いつかないしなあ。でもこれめっちゃ良いことだと思うんです。「朱に交われば赤くなる」と言うけれど、プライベートを謎めかしている岸くんは、そんな岸くんである限り、自己を確立し続けていくことができると思うから。(結局親バカ)

 

③ポジティブで逃げ癖がないところ。岸くんは努力しなくても何でもできちゃう天才型アイドルじゃないけど、どんなチャンスにも立ち向かって行くんだろうなっていう安心感を与えてくれる。私は尊敬の念を抱きつつ、応援したくなるんですよね。ん~何というか、大学受験に向けて勉強する努力家のご近所の息子さんに道端ですれ違って、飴ちゃんをたくさんあげたくなる感覚(笑)。(完全に大阪のおばはんのテンション)

 

 

先日、お友達に招待してもらって、市川海老蔵さんの歌舞伎を見に行ってきました。新作舞踊の『三升曲輪傘売』(「みますくるわのかさうり」と呼ぶそうです)という演目では、海老蔵さんが傘売り三すじ石川五右衛門という役を演じていまして。

私、歌舞伎は今回が人生初の鑑賞で、何の嗜みもなく前提知識がないまま見たんだけど、時々バラエティで見る海老蔵さんのイメージを覆してしまう役者さんっぷりに圧倒されました。着物のどこかに仕込んでおいた大小色とりどりの傘を、マジックのように軽やかに出していく美しい演技。しかも、余裕の表情で。所作一つ一つが流れるようで、息をするのを忘れるほど、それはそれは美しいものだった。「芸」を極めた本物の役者さんだ・・・すげえ・・と友人とポカーンと口を開けて見てた(笑)。

 

私なんかの素人が語るのもおこがましいけれど、ジャンルや紡いできた歴史の長さは違えど、歌舞伎もジャニーズも「エンターテイメント」「芸事」であることには変わりない。

海老蔵さんみたいに、岸くんも誰も真似できないような芸を磨きまくってトップを取ってほしいなあ。私はトップを取るために応援をする準備はできてるよ、岸くん!!

 

 

 

ふー。結局岸くんのステマ活動になってしまった。ていうかまだまだ自分は文章を書くのが苦手だな(笑)。修行しよう。

日曜の夜に長々と岸くんの魅力を語る気持ち悪いヲタクがいることなんて知らずに、自分が持ってるエースの素質なんて気付かずに、今頃おいしいご飯に食らいついてそうだな(笑)。

 

そういうとこが好きだよ岸くん。結局ここに落ち着く。