ジャニーズのグループ内格差をポジティブに考えてみた
はい、ブログ開始早々からセンシティブな話題(笑)。
(基本ポジティブに考えた文章なのでそう思わない方は読まないことをお勧めします)
というのもこれを書きたくなったのは、最近キンプリにも格差が見受けられるようになったという声をtwitterで多く目にするようになり、自担のいるグループでもとうとう「格差」が出てきたか・・・と思ったからです。
まず結論から言うと、これは私の個人的な意見に過ぎませんが、エンターテイメントの世界では「すべて平等」というのは不可能、というより逆に魅力的ではないと思っています。
ジャニヲタ界では「平等」の反対である「格差」という言葉に対して悪いイメージしか持たれない様に思いますが、必要な「格差」も中にはあると思うというのが私の考え方です。
(再度、意見が違う方はこれより先は読まないことをお勧めします。)
2015年のジャニヲタ界のトピックとして「伊野尾くんの快進撃」が挙げられますよね。
デビューしてもう何年も経った伊野尾くんが2015年に入ってなぜ注目株として脚光を浴びているのか?
私の個人的な肌感では、彼はけっこう前から、ジャニヲタの間で「目立たないけど実は女の子のような可愛い顔をしているイケメン」「明治大学大学院卒(公式では大学卒ということになっているらしいが理由は不明)」とインテリかつ容姿端麗なアイドルとして認識されていたと思う。なのになぜ今?
それは多くの方が既に詳しく論じていらっしゃる、(V6の岡田くんが24時間テレビで言ってた)「見つかった感」が大きな要因だと、私も思います。
伊野尾くんブレイクの背景を語るのは自重して、私はこの「見つかった感」という言葉を耳にした時、この言葉はアイドルグループの「格差」を語る上でキーワードになるのではないかと思いました。
Hey!Say!JUMPの場合、長年山田くんが絶対的センターとして君臨し続けていました。今でもjr界では「強火山田担」が多いほどヲタクからもジャニーズ内でもトップの人気を誇るイケメンであり、彼のアイドルとしてのオーラも素晴らしいので、彼が常にセンターにいることは誰もが認めるところだろうと思います。
しかし少し前から、Hey!Say!JUMPの活動において前面に立ちグループを引っ張っていた山田くんだけでなく、他のメンバーの活躍も目立ってくるようになりました。外部から見ていると、JUMP史における転換期が始まったな~と思いましたが、伊野尾くんはその転換期のクライマックスを飾るように、まるで「最終兵器」だというように、世間に見つかりました。
これまでPVで彼が抜かれることはレアで、「見切れアイドル」とも言われていた彼。
私は周りに伊野尾担及びJUMP担の友人がいないのでそのあたりのJUMPファンの反応は分からないけど、「人によってカメラ割りの数に差があること」が所謂グループ内格差の現象の一つとすれば、JUMP内には格差があったのは事実です。
でも格差があったからこそ、つまり言い換えると見つかっていない、世間的にはずっと目立たない位置にいたからこそ、この「見つかった感」が芽生えるのだと思うし、「自分が見つけた実は面白いヤツ」として後発の人気を得ることができるのではないかと思うのです。
ではなぜ事務所が格差をつけるのか?
(ジャニーズで時たま垣間見られる、社長の個人的好みによる格差は特別なものとしてここでは置いておきます)
今や男性アイドルグループが沢山しのぎを削る時代。
グループ自体をアピールする上では、ファンではない一般人が見たときに一目で「Hey!Say!JUMPだ」「KAT-TUNだ」などと認識してもらえることはとても重要だと思っています。
そう考えた時、数人のグループならば全員が横並びして均等にアピールしても一人一人を認識してもらうことができるけど、それ以上の人数になると、そのグループに思い入れのない一般人は覚えられないし、覚えようとも思えないのが現実。
ジャニーズのグループでは、5人以上からなるグループで結成されることが多いため、
以上のことを勘案すれば、グループ自体を売るためには「グループを売るための格差」は要所要所で戦略として考えられてきたのだと思います。
(最近の例で言うと、デビューしたてのキスマイ。飯島さんの得意なプロデュース法なんですかね?)
そして、パッと見て視線を奪われるような容貌を持ったメンバーが入り口となり、そこから興味をもったファンはその子が属するグループのコンサートに行ったりする。そして他のメンバーの魅力も徐々に知っていくようになり、グループを箱推しするほどの「息の長い」ヲタクになってくれる。
そこまで考えた上での「格差売り」が、これまで多くのグループに(特にデビュー初期から中期にかけて)適用されてきたのではないかと思います。
そういえば先日、ジャニヲタ界で知らない人はいないであろう、あややさんの「担降りブログ」を読みました。あややさんの分析を見た時、上に書いた現象が表れているなあ・・・と思いました。
記事内であややさんが指摘しておられた、
・グループのエース→他メンバー の流れ
この現象は、少なからずこの「格差」という意図的な戦略によって必然的に出てきたものなのではないかと考えています。
(ここら辺をもっと突き詰められるようなアンケート芸したいけど、私にはあややさんの様な分析力や何千人に短期間でアンケート取れるほどのカリスマ性もないので、できません。すみません。)
とまあ話にまとまりがなく文才のなさを露呈してしまう文章を長々と書いてきましたが、私は他にも事務所がグループ内で格差をつける理由はあると思っており、以下自分なりに箇条書きにしてみました。一つ一つを詳しく語るとかなり長い文章になるので控えます(笑)。
・息の長いアイドルになるように売れる時期に差をつけ、常に話題の絶えないグループにするため(デビューして直ぐに人気を得て看板を背負うメンバーと、そのメンバーの脇にいた、岡田くんや手越くんみたいな人が時間を置いてブレイクする)
・脇役とメインのコントラストが、グループの深みを生む。バックがいるから、後ろを固めてくれる人がいるからエースはエースとして輝ける。(多くの方が既に指摘されていますが、玉森くんはこのタイプかなと思います)
・差をつけることで干された(直接的な言い方ですみません)メンバーの負けず嫌いな部分を良い意味で発動させ、自分より売れているメンバーに刺激を受け、「アイドルとしての自分のアイデンティティーの確立」を手助ける効果がある。
(あいつには負けないというハングリー精神。腐ることを止め、自分だけが持っている自分らしさは何か?と考えながら仕事に取り組むようになる。裕翔くんや手越くんはこのタイプだったと思います。裕翔くんのMyojoの1万字インタビューは涙無しには読めませんでした。格差という闇から自分の力で脱出し自分らしさを見つけて輝く裕翔くん、大好きです)
といってもジャニーズ事務所の格差売りは、社長の気まぐれとも言えるような鶴の一声によって引き起こされることも。
sexy鬱のような得体の知れない闇を感じさせる格差もあるし、格差には推されないメンバーのファンにとっては不快感をもたらすという副作用もあるから、私は全ての格差を全面的に肯定するわけではありません。
でも、賛否両論あれど、「必要な格差」がアイドルビジネスにおいては戦略として効果的な場合もあるんじゃないかと、最近思うのです。
結局格差するかしないかは事務所が決めることだし、ましてやお客様の意見を反映するという考え方はない独裁国家のような事務所(笑)なので、私は格差に対して、こうポジティブに考えるようにしています。 そうやって、最近は一種の悟りを開いたかのように、でもなるべくポジティブな気持ちで、自担を応援しています。
これから岸くんももっと沢山格差を経験するかもしれないけど、ストイックで強い向上心を持つ職人気質の岸くん。
岸くんが時々インタビューで口にする「どんな状況に置かれても、今自分にできることを精一杯やる。実力をつけたい。」という軸のぶれない前向きな言葉は、とても頼もしい。
いつかは分からないけど、そんな岸くんが「本格的に世間に見つかる日」が来るのが本当に楽しみです。頑張れ岸優太~!!